「弱気は最大の敵」だと改めて感じた瞬間

 

自信に満ちた目の女性

 

何だか、今月は疲れた。

疲れたが、何とか乗り切った。

何がそんなに疲れたかというと、
実は今の会社を辞めて、今後フリーのエンジニアとして働く決心をした。
で、現在の会社に退職する旨を伝えた。

来月からは個人事業主として再スタートを切るのだが、
今月は今の会社での業務引継ぎに明け暮れていた。

退職する3カ月前に会社に退職願いを出し、
業務の引継ぎ先を決めてもらうには十分すぎる時間があったにも
関わらず、引継ぎ先が決まったのは最終出勤日の3週間前。

で、引継ぎを急ピッチで進めようと思ったら、
その引継ぎ先の社員がまさかのギックリ越しで一週間休み。

おいおい。。。
どうしてくれるんだよ。
せまる最終日。焦る自分。

 

まあ、どうにかそいつの上司やらほかの社員を巻き込んで
何とか引継ぎを終わらせる目途はついたが、疲れた。。。

ただ、引継ぎだけに気を取られているわけにもいかない。
次の仕事に向けて、毎日の勉強がある。
というのも、次の仕事場で必要なプログラミング言語は長らく
遠ざかっていた言語なので、再度勉強し直す必要があった。

現職での引継ぎ、次に向けての準備と、
これだけでも十分慌ただしいのだが、自分の場合
他にも同時進行している事があった。

今後自分は、フリーのエンジニアとして働くと同時に、
ものづくりを副業として確立するために、創業のための
ビジネススクールにも通っているのだ。

簡単に言うと、レーザーカッターというデジタル工作機械を使って
オリジナルの商品を作り、それを販売するという事業を考えて
いるのだが、単に商品を作るだけでは売れないのだ。
きちんと事業として綿密な計画を立てて、実行に移さないと
成功しない。

そう思い、創業のノウハウを得るためのスクールにも通っているのだ。

今週は現職の引継ぎもヤマ場を迎えており、同時に
ビジネススクールでの宿題もやらなければならなかった。
体力的にもきついが、精神的にも余裕を失いつつあった。

「最悪、今週のビジネススクールは休むか。。。
本業のエンジニアとしての仕事が最優先だよな。。。」

そう思いかけた瞬間が何度もあった。

だが、フリーのエンジニアになったからと言って、
急に単価が上がるわけでもない。
そこは地道な勉強と現場への貢献を積み重ねて初めて
評価されるのだから。近道はない。

実際、ものづくりでの副業も、のんびりやっている暇はない。
しっかりと「利益」を出さないと生活にも支障をきたすのだ。
私は本気で両方確立しようと思ってやっている。
そう決めたのだ。

先ほど思いかけた「弱気」をすぐに封じ込めた。
というよりも、「決心」が「弱気」を上回っていた。

結果、引継ぎもどうにか形にして、
次の現場のための学習も途切れることなく進めている。
そして、ビジネススクールもちゃんと参加した。

 

 

ここで改めて思ったのが、

「弱気は最大の敵」という言葉だ。

この言葉は、プロ野球ファン、特に広島カープファンならすぐにピンと来たかと思う。
これは、広島カープで「炎のストッパー」と呼ばれた津田恒美さんの言葉だ。

渾身のストレートを武器に、通算成績は10年で49勝41敗90セーブを挙げた。
プロ野球ファンの中では記憶に残る名ストッパーだった投手だ。
残念ながら、脳腫瘍で32歳の若さでこの世を去っている。

この言葉は津田さんの座右の銘なのだが、

「自分が気が弱いから常に自分に言い聞かせてないといけない」

という考えから生まれたとのこと。

 

「弱気」は自分の内側から生まれてくる感情なので、
最大の敵は自分自身の中に居るのだと、私はこの
言葉を解釈している。

私は会社員として働いている間、
ストレスによる適応障害で2度の休職を余儀なくされた。
一時期は、「この後本当にまともに生きていけるのだろうか」と
不安になり、絶望しかけた時もあった。

仕事ができない中、とにかく必死で、やれることをやった。

とにかく本をたくさん読んだ。
カウンセラーと何度もカウンセリングを重ねた。
自分自身をとことん分析した。
今後どういう人生を自分が送りたいのか真剣に考え続けた。

色々と模索している間に、自分もやはり
「弱気が最大の敵」だったように今は思える。
様々な瞬間で、自分の中の「弱気」が顔を出してくることは
誰しもあると思うが、その「弱気」をうまく引っ込めることが
必要と思い、実践してきた。

自分の場合、メンタル面でのことを色々と考えるのは苦手で、
感情のおもむくがままにやってきたような気がしている。
上手く回っているときはいいが、回らなくなったときに
自分の心を立て直すのが非常にヘタクソだったと振り返る。
メンタル面をコントロールするテクニックが乏しい状態だったのだ。

 

2度の休職を経験したこの数年間は、
いわば自分の「弱気」をコントロールし、自分が継続的に
ポジティブな思考を続けられるようにするための修業期間
だったのかなと今更ながら思う。

炎のストッパーと呼ばれた津田も、自身によると「弱気」だったのだから、
人間というのは見た目のイメージだけではわからない。
おそらく自分自身が「弱気」であるという現実を受け止め、
それを克服するために「弱気は最大の敵」という言葉を
自分に言い聞かせ続けたのだろう。

これは私の想像だが、
相手バッターに脅威を感じていたとしても、
「弱気は最大の敵なんだ」と言い聞かせることで、
自分が立ち向かう相手はバッターではなく自分自身だと
認識させることで、余計な脅威を感じずに渾身のストレートを
投げられたのではないだろうか。

この言葉、全く畑違いの自分にも深く染みる言葉だ。
常に戦う相手は自分自身の中にある、
そう言い聞かせることは、人生のあらゆる局面で役に立つと実感する。

私は広島ファンではないが、
プロ野球選手の残した言葉で、この津田恒美の言葉が
一番心に残っている。
おそらく今後の自分の人生においても、苦しい局面に立ったときに
自分を奮い立たせる言葉となってくれるに違いない。

 

 

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