葬式でスナップ写真を撮るのは絶対に反対します

百合の花

auntmasako / Pixabay

 

今回、どうしても納得いかない事があったので書きます。

私の父が亡くなった時の話です。

 

もちろん、父を亡くした悲しみを語ればきりがありませんが、今回はその話ではありません。

葬儀の写真を撮りに来た写真屋に対して思った事です。

 

最初に言っておきたいのですが、

葬儀のスナップ写真など、特に必要も無いと思います。断っていいです。

そうしないと、後で後悔することになるかもしれません。

 

 

どんな人でも、自分の親の死など、そうやすやすと受け入れられるものではありません。

しかし、日本では遺族の感情をどこかに置き去りにしたまま、

葬儀の段取りが着々と進んでいきます。

別に遺族が望まなくとも。

 

基本的には、葬儀屋との打合せで、様々な決め事を短時間の間にどんどん決めていくのですが、
その中に「葬式での集合写真撮影」があります。

たまたま、親族の中に写真屋を営んでいる方がいて、
父方の親族の葬儀の時にはほぼ必ずその人に頼むのが習わしでした。

別に私も母も、葬儀での写真など何のこだわりもありませんから、
いつも通りやってくださいとお願いしました。

葬儀の前に、親族が営む写真屋のカメラマンが到着。

「全体写真のほかに、スナップ写真も撮らせて頂きたい。」とのこと。

 

スナップ写真。。?

今まで、葬儀でスナップ写真なんて聞いたことがない。

でもまあ、それも時代の流れなのかと思い、「いいですよ、どうぞ。」と
軽く承諾しました。

 

通夜や告別式で、カメラマンがちょくちょく写真を撮るのは多少気になりましたが、
こんなものかと思いながら、葬儀は滞りなく終わりました。

 

 

心のどこかに穴が開いたような気持ちのまま、初七日が過ぎ、

そのうち親族の写真屋から、仕上がった写真が届きました。

請求書と一緒に。

 

全体写真は、どこの葬式でも取るような、普通の写真です。

葬儀の全体写真など、あまり振り返って見ることもないと思うのですが、

問題なのは、スナップ写真のほうです。

 

ずいぶん熱心に写真を撮っていたようだが、どんな社員を撮ったのか?

想像以上に分厚いアルバムを少しめくってみると、驚きの写真がありました。

 

 

父の写真。

それも、棺に入った、父の顔写真。。。

 

おい、

今時のカメラマンは、遺族の承諾も無しに、

亡くなった人間の顔写真を撮るのか。。。

 

言葉を失いました。

母も、その写真を見て絶句していました。

 

参列者のスナップ写真を撮るならまだしも、

遺体の顔写真を無断で撮るとは、どういう神経をしているのでしょうか?

 

母はすぐ、親戚の写真屋に電話をしました。

こんな写真、別に希望していなかったと。

なぜこのような写真を黙って撮ったのかと。

 

するとその親戚、

 

「じゃあその写真だけ外しておけば?」

 

。。。
信じられない回答でした。

同じ人間とは思えない。

 

後日、その写真屋から手紙が届いたらしく、

私達に不快な思いをさせてしまったお詫びと、

写真代はいりませんという内容だったそうです。

 

結局、そのアルバムは、母がお焚き上げに出すことにしました。

どうせ家にあったって、誰も見ませんし。

 

しかし、数年前の別の親戚の葬儀では、葬儀のスナップ写真など無かったのに。

最近の流行なのでしょうか?

百歩譲って、葬儀会場での参列者の写真ならまだしも、

遺体の写真など、とうてい受け入れられるものではありません。

 

今回、あまりに衝撃的な経験だったもので、つい書いてしまいました。

人によっては、意見が違うのかもしれません。

 

ただ一つ言えるのは、

葬儀の場でスナップ写真を撮りたいと言う写真屋がいたら、

具体的にどんな写真を撮るつもりなのか、詳細を確認してから

許可を出すようにしたほうが良い、という事です。

 

そうしないと、私達のように辛い思いをしてしまうかもしれません。

いっそのこと、葬儀の写真など断ってしまえばいい。

それぐらい、今回の事は私達の心に影を落としてしまいました。

 

すまんな親父。

余計な写真を撮らせてしまって。

 

 

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です