コインチェックのハッキング発生後の迅速な対応に感心
一時は存続不能と思われたコインチェック
2018年1月26日、
私はこの日遅くまで残業後帰宅し、
遅い夕食を食べながらツイッターを見ていましたが、
何やらコインチェックに関する話題が多いなと感じていました。
この記事をご覧になる方はご存知のことと思いますが、
コインチェックとは、ビットコインをはじめとする仮想通貨の取引所です。
ツイッター上では、
「ハッキング」
「NEM」
「数百億の損害」
などといった、穏やかではないキーワードであふれており、
ただ事ではない雰囲気が漂っていました。
くしくも、数週間前からテレビCMが大々的に行われていることもあり、
大変な事態になる予感はしていました。
結局、この日の夜コインチェックで記者会見が開かれ、
580億円分もの仮想通貨「NEM」が外部からの不正アクセスによって流出した、
というショッキングなニュースが流れました。
問題発覚後の対応の迅速さに感心
まず記者会見で驚いたのは、
社長がどう見ても若いことでした。
調べてみると、大学3年のときにのちのコインチェックを創業したとのこと。
経歴には2009年に大学入学とあるので、まだ20代と思われます。
こんな若者に、今回のような大規模なハッキング被害への対応が出来るのか?
と感じていました。
しかし、驚いたのは、
問題発覚直後の26日夜に会見し、その後28日には
被害を被った仮想通貨保有者に対する補償方針を打ち出した事でした。
しかも、返金原資は自己資金とすると書かれていました。
今回の問題発覚によりNEMの価格が下落していたため、
全保有者が納得する補償内容かどうかは分かりませんが、
これだけの被害額に対し自己資金を原資として補償するという決断を
短期間に行ったことは、評価できると思います。
参考:不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について
仮想通貨である限りハックの脅威は続く
もちろん、今回のハッキングを招いたコインチェック側の
セキュリティ体制にも当然問題はあると思われます。
私も仮想通貨の技術にそこまで詳しいわけではないですが、
今回の不正アクセスを防止するのに、コインチェック側では
十分と言える対応を行っていなかったことが報道されています。
しかし、仮想通貨がデジタル上に存在する通貨である限りは、
今回のように不正アクセスの脅威にさらされ続けることは避けられません。
ハッキングする側とされる側との闘いに終わりは無いとおもったほうがいいですね。
ただ、仮想通貨を取り扱ったことがない方々に念の為言っておきますが、
今回のハッキングについては、コインチェックを通じて仮想通貨を購入した
ユーザー個人にも責任があります。
通常、仮想通貨を買うためには、
まず取引所にアカウントの登録を行った後、
その取引所のサイト、もしくは専用アプリから日本円の入金を行い、
その日本円をもとに自分が希望する仮想通貨を購入します。
この後、非常に重要なのが、
仮想通貨の購入後に、その取引所に仮想通貨を置きっぱなしにしない、
という事です。
具体的には、自身のパソコンもしくはスマートフォンにインストールした
ウォレット(財布)に仮想通貨を移動しておくのです。
こうすることで、仮に取引所がハッキングされたとしても、
自分が購入した仮想通貨が流出する事はありません。
NEMについては、
Nano Walletというウォレットがあり、NEMを購入後に
自身のパソコンにこのウォレットをインストールし、取引所から
そのウォレットのアドレスに向けて送金を行います。
私は、コインチェックとは別の取引所で購入したNEMをNano Walletに移動済みです。
なので、今回のハッキング騒動についても、何ら被害は被っていません。
他にもある仮想通貨取引所
おそらく、今回初めてコインチェックという取引所を知った方は、
他にもどんな仮想通貨の取引所が存在するかはあまりご存知ないでしょう。
自分の話で恐縮ですが、私自身が利用している仮想通貨の取引所について
ごく一部であるがここで紹介しておこうと思います。
◆ビットフライヤー(Bitflyer)
私が初めてビットコインを購入したのがこの取引所。
最近では成海璃子さんのCMで知られていると思うが、仮想通貨交換業者登録済みの取引所です。
(コインチェックはまだ仮想通貨交換業者の登録完了していません)
ビットコインをはじめ、イーサリアム、ライトコイン、モナコインなど6種類の
仮想通貨の取引が可能です。
◆ザイフ(Zaif)
私がNEMを購入するためにアカウント登録を行った取引所です。
ビットフライヤーでは取扱いの無いNEMが購入できます。
最近では、お笑い芸人「かまいたち」の2人がYouTube上で
ザイフや仮想通貨の解説を行っていることで知られています。
ただ、どこの取引所を使うにしても、
とにかく購入した仮想通貨を取引所に置きっぱなしにするのはNGです。
後で泣きをみるのは自分なので、ハッキング等の被害に遭わないように
あくまで自己責任で自分の資産の保護は行っていただければ幸いです。