北海道民が冬になると必ずやる事とは?(移住検討者必見)
本日は2018年11月23日、勤労感謝の日です。
この日の朝、札幌では初めて雪が積もりました。
今年は初雪が11月20日に振り、128年ぶりの遅さ(平年より23日遅い)でしたが、その3日後にはしっかり積もっていました。
※上の写真は11月22日の夜です。
今シーズン初めての雪かきです。
それにしても今朝は冷え込んだ。車のフロントガラスがカチカチに凍り付いていました。
我々北海道民にとっては毎年来る冬のことなど当たり前となっていますが、冬が訪れると必ずやることがあります。
タイヤ交換
本格的に雪が積もる前に冬タイヤに交換します。
しないと即事故につながるのでけっこう重要です。
ほとんどの方はガソリンスタンドやカー用品店などに冬タイヤを持ち込み、有料で交換してもらいます。
料金はだいたい3,000円程度でしょうか。
中には自分で交換する人もいます。私も昔は自分で交換していましたが、腰を痛めてからはすっかり店でやってもらうようになりました。
でも、パンクなどいざという時にタイヤ交換を自分で出来るようにしておくのはポイント高いですよ。
若い人は一度自分で冬タイヤ交換をしてみたほうがいいですね。
冬物衣料の準備
よく「衣替え」なんて言いますが、北海道の寒さは本州に比べて尋常じゃなく寒いので、衣類も総入れ替えですね。普段仕事で着るジャケットやパンツも冬用に換えますし、インナーもほぼ発熱する下着に換えます。
私は冬にスキーをやるのでスキーウェアも出しますが、実はスキー以外にも活躍する場面があります。
「雪かき」です。冬の朝、ドカッと降り積もった雪を排雪しなければなりません。
そんな時、ダウンジャケットなんかよりも、スキーウェアのほうが動きやすいし保温性も高いし、雪かきには最適です。私はだいたい雪かきの時はスキーウェアです。
冬靴の準備
車のタイヤ交換と並んで、大変重要です。
なんせカチカチの凍結路面で転んだ日には目も当てられません。
初雪が降って、気温が下がるとしだいに道路が凍結しやすくなります。
冬の始めは、十分な積雪がないため、アスファルトがそのまま凍りつくので、転んだ時のダメージが大きいです。
冬靴ってのは、雪や氷の上でも滑りにくい靴のことです。
だいたい初雪が降った頃に、冬靴に切り替えます。
私が好んで履くのは、靴底にスタッドレスタイヤのような細かい溝が入っている靴です。
人によっては、夏用のシューズなどをそのまま冬も履く人がいますが、はっきり言ってリスキーです。
そんな靴では凍結路面では全く役に立ちません。
歩き方の変更
冬道は靴を換えるだけでは、実はうまく歩けません。
北海道の人間は、冬道を歩くときは、冬用の歩き方をします。
雪の無い時期と同じように、かかとから着地するような歩き方をすると、まず前にツルっと滑ります。
冬道を歩くときには、「点」で歩いてはいけません。「面」で歩くのです。
これは私の感覚なので理解しづらいかもしれませんが、私が冬道を歩くときは、靴の裏全面で地面を踏み込むように歩きます。足抜きの悪いぬかるみを歩くような感覚です。
靴底全面を雪道に押し付けるように歩くことで、滑ることを防いでいるのです。
道外から真冬に旅行で北海道に来る方は、ぜひこの歩き方を理解しておいてほしいです。
外の蛇口の水落とし
一軒家ですと、よく庭先に蛇口がある家が多いですが、北海道のような寒い地域では、当然冬の間は凍結するので蛇口が使えません。
ただ、そのまま放置しておくと水道管が破裂する危険性があります。
そこで、本格的な冬に入る前に、蛇口の水落としを行います。
昔は室内の水道管ですら、真冬日には破裂することが多かったようです。
だから留守中も暖房を止めることができなかったみたいで。
北海道には古くから冬の寒さとの闘いの歴史があったのですよ。
自転車の保管
自宅の室内に十分な収納スペースがあれば話は別ですが、たいていの家では自転車は外に放置するのが一般的かと思われます。ただ、これが雪の降る地域だと話が別です。
私も過去に自分の自転車を自宅の裏に雨除けのカバーをかけて、冬の間放置したことがありました。
春になってカバーを取って見ると、無残にも雪の重みでゆがんだ自転車の姿が。
雪って意外と重いんですよ。水分の塊なので。
冬の間、屋外に自転車を放置するのはやめましょう。
ということで、現在では冬期間に自転車を専用の倉庫で保管してくれるサービスがあります。
私は1シーズン5,000円で預かってくれるところを利用していますが、なかなか便利です。
電話一本で自転車を回収してくれて、春になるとまた家まで届けてくれます。
以上、簡単ではありますが、北海道の人間が冬になると必ずやる事をまとめてみました。
道外からの観光客の方ももちろんですが、北海道への移住を検討されている方にもぜひ参考にしていただければと思います。
冬に関しては、北海道での暮らしはわりと高コストであることがお分かりかと思います。
ご注意を。
また、もう一つ注意して頂きたいのは、北海道でも地域によって降雪量にかなり違いがある事です。
札幌は北海道の中でも降雪量は中の下といった感じですが、岩見沢から滝川あたりは相当な豪雪地帯です。
対照的に、太平洋側の都市ではほとんど雪が降りません。
私には弟がいるのですが、太平洋側にある苫小牧市と釧路市に住んだ経験があり、いずれも雪はほとんど積もらないとのことでした。
ただ、どこの都市でも寒いのは間違いないです。
雪が積もらなくても、道路の凍結はどこでもあると思っておいた方がいいです。
北海道の冬を快適に過ごすためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。