北海道で被害をもたらした台風の進路パターンを見つけた

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今回の記事は、あくまで素人の推測の域を出ませんが、温かい目でお読み頂ければ幸いです。

最近やたら台風ばかり来るので、気象庁のホームページで過去の台風の進路を調べていました。
別に暇人ではありませんが。。。
すると、興味深いことがわかりました。

北海道にもやってきた2018年9月の台風21号は、北海道にも多くの被害をもたらしました。
以前は北海道に到達する前に温帯低気圧になっていたのですが、最近は台風のまま来ることが多くなった気がします。

過去の北海道の台風と言えば、記憶に新しいところでは2004年の台風18号、
そして私が生まれる前の話ですが、1954年の洞爺丸台風(台風15号)が知られています。
特に洞爺丸台風では、死者1361名という多数の犠牲者を出したとのことです。

母親にも当時の事を聞いていましたが、そのころは当然テレビも無く、
台風の情報など一般市民は得ることが困難だったようです。
それでも、台風が接近する前夜、玄関先で家族全員で寝ていたそうです。
おそらく、何かあった時にすぐ避難できるようにしていたのだと思われます。

これらの台風に何か共通することはないか、ふと気になって調べてみました。
気象庁のホームページを見ると、過去に日本に接近した台風の進路が閲覧できるようになっています。
大変便利な情報だと思います。
こんな情報があるとは知りませんでした。

ご興味のある方は、以下のリンクから台風経路図をご覧になってみてください。

気象庁ホームページ:台風経路図

 

さて、前述の3つの台風の進路です。

1954年 洞爺丸台風

洞爺丸台風の進路

2004年 台風18号

2004年台風18号の進路

 

2018年 台風21号

2018年 台風21号の進路

いずれも北海道で甚大な被害を及ぼした台風ですが、何か気づきませんか?
これら3つの台風の進路に、共通するパターンを見つけました。

太平洋側からいったん日本海に抜け、北海道の左上を積丹半島をかすめるように台風が進んでいます。
最近知りましたが、台風のスピードが速い場合、台風の右側に非常に強い風が吹くとの事です。
上記3台風の進路はすべて北海道中心部が台風の右側に位置しています。

反時計回りに渦を巻く台風自体の風力に加え、進行方向に吹く風が加わることで、より強風となるようです。
ちなみに、台風の左側では、台風の風と進行方向に吹く風がぶつかるため風力が半減します。

北海道から見て、左側を台風が通過する場合は、より強い風が北海道の中心に吹き込むことになるので、過去の3台風も多くの被害をもたらしたのではないかと思われます。

そういえば、昨年2017年に台風の進路が札幌を直撃するケースがありましたが、何故か札幌市内はほとんど雨も風もなく、肩透かしだったことを思い出しました。
もしかすると、進路が札幌直撃だったために、風がほとんど吹かずに済んだのかもしれません。
あの時の進路がもう少し日本海寄りだったら、被害は拡大していたでしょう。

あわせて読みたい:【2017年】台風18号の札幌直撃と肩透かしについて

 

まあ、所詮は素人の浅はかな仮説かもしれませんが、
今後台風が北海道から見て左側、つまり日本海側を通る進路を取る場合は、相当な被害をもたらすものと考えて行動することにしたいと私は思います。

それにしても、気象庁もこんな有益な情報が閲覧できることをもっと周知しても良いのではと思います。
国民一人一人の防災意識がより高まるきっかけになると思うのですが。

 

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