北海道胆振東部地震で災害時の備えの無さを痛感

 

Angelo_Giordano / Pixabay

地震に対する備えが甘かった

※上の画像はイメージです

北海道胆振東部地震が発生して、一週間以上経ちました。
震源となった厚真町では多くの方々が土砂崩れの犠牲となり、
なお多くの町民の方々が避難生活を余儀なくされています。

私自身は、地震そのものによる家屋や周辺への被害はありませんでしたが、
北海道全域での停電という想定外の事態に、非常に不便で落ち着かない数日間を過ごしました。

中でも一番苦労したのが、当面の食料確保です。
地震プラス広域停電により、スーパーやコンビニでの買い物が困難となり、
とにかくどこのスーパーにいけば食品が買えるのか、そればかり気にしていました。

結局、地震発生日から3日間は、毎日どこかのスーパーの行列に並んで食料を買っていました。
これだけで体力的にかなり消耗しましたよ。
毎日ただただ数時間行列に並び、買えるだけの食料を買う。
これだけの行為がここまでしんどいとは思いませんでした。

改めて、災害時の備えがほぼ皆無だった我が家の状況に愕然とし、深く反省しました。
それと、もう1つ頭をよぎったことがあります。

「真冬に、今回の地震が起こっていたら、生きていられただろうか。。。」

 

私なりに考えた災害時に必要な備え

今回の地震と停電の経験を踏まえて、
今後同様の災害が発生した場合に備えて、少なくとも以下を常時確保しておくことにします。

 

・3日分の食料(缶詰め、インスタント食品)
・水(長期保存が効くもの)
・ラジオ(電池や手回し発電タイプ)
・暖房(電気を必要としないもの)

 

3日分の食料(缶詰め、インスタント食品)

よく専門家が「3日分は常備するように」と言っていた意味がようやくわかった気がします。
やはり災害発生後、救援物資や物流の再開までに最低でも3日はかかります。
今回も地震発生から3日後あたりから、徐々に市内のスーパーも営業再開しています。

とは言え、いつ起こるか分からない災害に備えてとなると、備蓄できるものは限られます。
まずは長期保存が効くものとして、「缶詰め」と「インスタント食品」は必須だと思います。

缶詰めの良い所は、火も水も不要で、開ければ食べられます。
災害時はこれが最強の常備食だと思っています。
それに缶詰めは日持ちします。2年くらいは大体保存がききます。

インスタント食品については、主にカップラーメンやインスタント麺などを想定していますが、これはお湯さえあれば作れます。
幸い、我が家はプロパンガスなので、停電になっても火は使えます。
また、今回の地震では水道への影響はなかったので、意外とカップ麺もいけると思いました。

 

水(長期保存が効くもの)

優先順位としては食料よりもっと上かもしれません。
とりあえず水さえあれば数日間は生き延びられますので買います。

ただ、普段スーパーで買っている普通の水では長期間の保存はできません。
現在は防災用として、殺菌処理を施した長期保存の効く水が売っています。
楽天で検索したところ、数年単位で保存の効く水があるようです。
それも早急に常備したいところです。

ちなみに、飲み水以外にも生活用水は必要です。特にトイレ用の水。
ただ、これについては、北海道の冬であれば、外の雪を利用するのもアリかと思っています。

北海道外に住む皆さんはピンとこないかもしれませんが、
外に積もっている雪は、意外と汚れています。
都会に住んでいれば、間違いなくその辺の雪は排気ガスなどで汚れているはず。
溶かして飲み水にするのは、正直厳しいと思います。
ただ、トイレなどで使う生活用水であれば、多少汚れていても問題ありません。

 

ラジオ(電池や手回し発電タイプ)

食べ物のほかに痛感したのは、
広範囲で停電するとスマートフォンも役立たずという事。
結局、通信を中継する基地局にも電気が通らなくなるので、
いくら携帯電話が無事でも、電話もネットも出来なくなってしまいます。

改めて、電池で動くラジオは災害時に有効な情報収集手段だという事です。
最近では電池要らずで手回し発電するタイプもありますから、買っときます。

 

暖房(電気を必要としないもの)

 

我が家は灯油暖房ですが、結局は電気で制御されているので、停電時は使えません。
もし停電が発生した場合、いったい部屋の温度がどこまで下がるのか怖いです。

こんな時に欲しいのが、カセットボンベで温めるポータブルストーブ。
よく鍋料理などで使うコンロにセットしてつかうアレです。

灯油ストーブだと灯油を買ってきて、そこから移し替える手間がありますが、
カセットボンベならそんな手間もいらず、おまけに場所も取らないし保管も容易です。
カセットコンロでの調理用ガスにも転用できるし、使い勝手が良いです。

やはり札幌でも、地震の後スーパーやホームセンターで災害用品の
販売スペースが劇的に増えています。
そんな中、カセットボンベの売り場も大変多く、ポータブルストーブも
よく売れているようです。

小さなストーブなので、全ての部屋を暖めることは難しいと思いますが、
せめて居間だけでもストーブで温めて、家族全員集まってスキーウェアなどを
着込んで暖を取り、電気の復旧を待つ想定です。

 

9月に地震を経験したことをラッキーだったと思いたい

ラッキーだったと言うと不謹慎かもしれませんが、
地震の経験が少ない北海道民にとって、今回の地震は防災の意識を変える
いい機会ととらえた方がいいかもしれません。

最近の自然災害の傾向を見ると、絶対に安全な場所など日本のどこにも無いと考えたほうが良いでしょう。
誰でも自然災害で被災する可能性は十分あるという事です。

まずは災害発生から数日間、何とか生き延びられるだけの準備をしましょう。
私も地震発生からあまり日が経たないうちに、今回挙げたものは全て揃えます。

現在も北海道の電力状況はひっ迫しているとのこと。
自然災害の前に、再びブラックアウトが起こる可能性もゼロではありません。
「鉄は熱いうちに打て」という諺もあります。
皆さんも、地震の記憶が新しいうちに、万全の備えをしておきましょう。

 

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