北国の冬タイヤ交換時期が年々早まっている
雪国ではスタッドレスタイヤへの交換はマスト
この記事は、最近北海道などの北国に移住してきた方に参考になると思います。
雪が降る地域では、本格的に雪が積もる前に「タイヤ交換」を行うのはマストです。
春~秋まで使っていた「夏タイヤ」から「スタッドレスタイヤ」に交換するのです。
雪国では、よく夏タイヤ、冬タイヤという言い方を使います。
雪の降らない地域だと、季節によってタイヤ交換などしないでしょうから、夏も冬もないですよね。
私が住む札幌では、およそ3~4カ月もの間路面が雪で覆われます。
その年の気候にもよりますが、札幌ではおおよそ12月中旬~下旬にかけて、まとまった雪が積もります。
日差しも弱くなるので、日中も雪が解け切らず、さらに積雪が重なり、気温もほぼマイナス気温となると、しばらくの間路面を目にすることは無くなります。
スタッドレスタイヤ無しでは車の運転はまず不可能です。
関東にお住いの方なら、「チェーンを付ければ良いのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、雪国のスタンダードは圧倒的にスタッドレスタイヤです。私もそうですが、チェーンは持っていません。
まともに両者を比較したことはありませんが、一般的に市街地のような圧雪路面が多い場所ではチェーンよりスタッドレスタイヤのほうがメリットが多いと言われています。
スタッドレスタイヤなら、一度交換してしまえば、そのまま1シーズン走れますし、チェーンに比べれば耐久性は高いと言えます。新品を買えば3~4シーズンは使えます。チェーンだと1シーズン使うとかなり痛むのではと思われます。
例年、本格的に雪が積もる前に、タイヤ交換を済ませるのが毎年のルーチンになっているのですが、ここ数年でタイヤ交換を行う時期がどんどん早まっている印象です。
まず私の幼少期~30代前半までの体感ですが、札幌では10月末から11月の始めにかけて「初雪」が降ります。
チラチラ降る程度なので、積もることはありません。
このチラチラ雪が降る間隔が徐々に狭まり、12月に入るとまとまった量の雪が「ドカッ」と降ります。
12月になると、マイナス気温の日も増えて来るので、しだいに降った雪が解けなくなります。
こうして、12月中旬~下旬にかけて完全に「根雪」となります。
「根雪」という言葉は、春が来るまで解けることのない雪がしっかり積もることを指しています。
こうなると、スタッドレスタイヤ無しでは車の走行は不可能となります。
しかし、30代後半から現在に至るまでの感覚では、以前より早めにタイヤ交換しないと不安を感じてしまいます。
なぜ早めにタイヤ交換しないと不安なのか?
根雪が積もる時期については、毎年かなり誤差が生じるものなので、必ずしも根雪の時期が早まっている訳ではありません。
早まっているのは、まとまった量の雪がドカッと降る時期だと感じます。
つまり、今までだと11月~12月始めに降る雪の量は知れていたので、夏タイヤでも何とかなるという印象でした。
しかし、ここ数年では、この時期でも根雪になりそうな大量の雪が一度に振る回数が増えてきています。
以前だと、タイヤ交換は11月の下旬で十分だと考えていましたが、過去にタイヤ交換前に大量の雪が一晩で積もり、妻が恐る恐る車を運転してパートに出かけたことがありました。
私も正直、妻が事故るんじゃないかと思い、怖かったのを覚えています。
やっぱり、一晩で10センチの雪が降っただけでも、夏タイヤならアウトだと思います。
東京でも、たまにうっすら雪が積もっただけで大騒ぎじゃないですか?
いつもなら登れる坂も登れないし。
その点は雪国も同じです。
「では積もった日の朝に自分でタイヤ交換すれば?」とお思いの方もいるかもしれませんが、そもそも自分でタイヤ交換を行うのはなかなかの重労働です。
数十年前、私たちの親世代は自分でタイヤ交換をするのはそう特別な事でもありませんでしたが、今ではディーラーやガソリンスタンドに行けば、3000円程度の料金で交換をしてくれます。
現在では、タイヤ交換自体できない人も増えています。
それに、この時期はどこもタイヤ交換の順番待ちになります。
そのため、予め予約を入れて、タイヤ交換を行ってもらうのが一般的です。
いきなり持ち込んでも、予約が優先なのですぐには対応してもらえないんですね。
このような早い時期の大雪については、いつ頃から始まったかはっきりした時期は覚えていないのですが、ただ「ゲリラ豪雨」という言葉が本州以南でよく使われるようになってから、増えてきたような気がします。
本来、雨も雪も同じですから、ゲリラ豪雨が冬になれば「ゲリラ豪雪」となっただけかもしれません。
そもそも雪はわりとゲリラ的に突然降りだすものなのですが、一度に降る雨や雪が増えてきたのは同じ原因によるものなのかもしれませんね。
運転が不安になる前にさっさとタイヤ交換しましょう
このような過去の苦い思い出があり、最近ではかなり余裕を持ってタイヤ交換の予約を入れることが多くなりました。
去年であれば、確か10月の下旬にはタイヤ交換を終えていました。まだ初雪すら降っていない時期です。
ディーラー側も、タイヤ交換の早期割引を始めたくらいです。
大雪の直後にタイヤ交換で殺到されるよりも、早めにタイヤ交換してくれたほうがディーラーも有難いのでしょう。
近年、スタッドレスタイヤの耐久性も上がってきて、雪が積もる前の乾いた路面でもタイヤが傷みにくくなっているのも、早期交換が増えている要因だと聞いた事があります。
令和元年も、そろそろ本格的な冬が近づいてきました。
私が普段お世話になっているディーラーからもタイヤ交換の早期割引ハガキが届きました。
10/27までにタイヤ交換を済ませれば20%割引してくれるので、さっさと済ませてしまおうと思います。
札幌にお住まいの皆さんも、タイヤ交換はお早めに。