合気道に学ぶ「お腹に意識を置くこと」と腹式呼吸

腹式呼吸のイメージ画像

 

先日たまたまテレビで見ていた合気道の特集があった。

その先生が言うには、

「緊張している時などは、上のほう(頭)だけを使いがち。
意識をお腹のあたりに置くことで冷静になれる。」

という事を言っていた。
(かなりあやふやだが)

よく人間は、興奮状態になると「顔が紅潮する」といった表現をする。
そのほかにも、恥ずかしくてしかたない時に「顔を赤らめる」、
激しく怒りを表す場合「頭に血が上る」などとも言う。

要は、普通の状態ではないことを表すときに、だいたい顔周辺を使った
表現になる。それだけ、首から上に意識が集中しているのだろう。

合気道の先生に言わせると、

「深呼吸と言っても、よくある腕を大きく広げてフーってやる方法だと、
結局意識が首から上にいってしまう。それではリラックスできない。」

つまり、腕を振ってオーバーアクションの呼吸をするのではなく、
いわゆる腹式呼吸で、しっかり肺全体に空気を送り込んでやることが
大事なようだ。

 

自分も、余裕が無い時や、追い詰められたような状況のときは決まって
脳みそがフル回転しており、呼吸することもままならないことがあるように思える。
完全に首から上にのみ意識が集まっている証拠だ。

最近、仕事が立て込んだり、気持ち的に余裕が無くなりかけたときに、
あえて腹式呼吸でしっかり息を吸って、しっかり吐くことを意識している。
いや、「意識する」という言葉を意識しすぎてもいけないと思う。

目の前の事はいったん置いておいて、
まず自分自身の状態をフレッシュにしてやろう、くらいの気持ちで
深呼吸するようにしている。
こうすることで、結果的には脳みそだけフル回転させて首から上だけで
対処するよりも、はるかに早く仕事が片付いたりする。

お腹で思い出したが、
腸は第2の脳とも言われているらしい。
その詳細な理由までは忘れてしまったが、
これも「お腹に意識を置くこと」と何か関連があるような気がしてならない。

 

昔からどうしても、

「もっと頭を使え」
「もっと知恵を絞って考えろ」

などと、頭にのみフォーカスした行動を促されがちだ。
そうではなくて、「体全体をフル活用して取り組め」とか別の言い方に
変えた方が良さそうだ。

ブルース・リーも言っている。

「考えるな、感じろ。」

この言葉も、結局はお腹に意識を置くことと繋がっているような
気がしてならない。

私もこれから、自分に降りかかるすべての事象に対し、
「私」という一人の人間の、頭のてっぺんから足の先までフル活用し
全力をもって取り組もうと思う。

頭だけで考えるよりも、ずっと良い解決方法がひらめいたりする
ような気がしてきた。

 

2017.7.15追記
普段から腹式呼吸を行うときに、最近特に意識している場所がある。
それは「丹田」だ。
へその下5センチあたりの場所を指すのだが、この丹田に力を入れるようにしている。

具体的には、
息を吐くときに、この丹田の部位をグッと引っ込めるように意識している。
こうすることで、息を最後まで吐き切ることができるようになる。
しっかり息を吐き切れば、あとは反動で息が肺のすみずみまで
入ってくるようになる。

一度リズムを作れば、
しばらくは大きく腹で深い呼吸を繰り返すことができる。
この丹田を本格的に意識して呼吸するようになってから、
心なしか疲労の回復が速くなった気がする。
あと、仕事が立て込んできて脳が疲れ始めたときにも、
いったん手を休めて大きく腹で呼吸をすることで、
脳もリフレッシュされるのが実感できるようになってきた。

 

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